小五郎の日記

メルキド出版 編集長の記録

東京物語

 

 

先週の日曜日に上京し、くまざわ書店で3冊本を買い、勤労感謝の日文学フリマ東京へ行き、火曜日に八重洲ブックセンターで6冊本を買って帰郷した。

文フリでは、メガトンサークル崩れる本棚や、そにっくなーすさん率いる酔っぱらいバタフライ、ヲンブルペコネの落山羊さん、8号館の遠藤ヒツジさん、枯片吟の片岸さん、ラウシズムの日谷さん、深海の記憶のハギワラシンジさん、京都ジャンクションの高瀬遊さん、などなど、とても刺激を受けた。

入手した18冊の同人誌と6誌のフリーペーパーは、まだ少ししか読んでないが、みなさんの熱意を強く感じる。

わたくしは、20代に書いた短篇小説を中心に編集した本を頒布した。

見本誌を入れると、9冊捌けた。

文フリ終了後、崩れる本棚の打ち上げに、厚かましくも参戦した。

そこで話が盛り上がるうちに、来年5月の文フリにも来ることを約束した。

当初の予定では、来年の11月の文フリに30代に書いた短篇を纏めた本を発行しようとしていた。

でも、5月に頒布すると、その場で口が勝手に動いてしまった。

11月には、メルキド11号を出そうと、帰郷後、計画を改めた。

それから、当ブログには、GRANTA JAPANの次は、新潮新人賞に向けて書くと宣言してきたが、これも改める。

まず、まえまえから主張してきたが、大手文芸誌に送るほどの実力は、まだない。

とにかく、いまは同人活動とわせぶん界隈で、手一杯だ。

それで、新作は5枚書けている。

妥協と怠惰の繰り返しだった2015年も、あと1カ月余り。

今日からでも、もっと精力的に活動をしたい。

 

 

やっちゃった!!

 

先の日曜日に、短篇集が納品された。

50冊注文して、予備が8冊付いてきた。

月曜日に、そのうち9冊を方々へJPから送付。

しかし、よくよく見てみると、奥付の郵便番号が間違っているが、修正せずじまい。

さらに、ダブルオーテーション(” ”)の打ちミス、「パンパン」を「バンバン」など誤植が多々。

この『挿絵を取り除いた生真面目な書物』と銘打った、わたくしの初期短篇集には7作が収録されている。

 21才から29才までの5作品と、新作を2作載せている。

なかには、『指の骨』と酷似した短篇もあって、困ってしまう。

当初は、同人雑誌「メルキド」の創刊号から10号までの10作をすべて掲載したものを出版しようとしていたけど、あまりに浩瀚になるので止めた。

結果、154ページで600円とお手頃になった。

ここで断わっておくと、若書きの変な小説ばかりなので覚悟のほどを。

最近は物語作家を目指していたが、普通のよくできた小説は、いまだに一篇も書けていない。

11月23日の東京流通センターで催される、第21回文学フリマで売り出し。

メルキド出版 A-20(ブース番号)

順次、模索舎タコシェでも入手可能。

通販も可。

多数派の紋切り型小説に疲れている方は、どうぞお越しを。

では!

 

 

動くな、死ね、甦れ!

 

動くな、死ね、甦れ! [DVD]

動くな、死ね、甦れ! [DVD]

 

 GRANTA JAPANも全て落ち、ノーベル文学賞の予想も外した。

目からの体調不良も、さらに酷くなったのだったっけ。

武田泰淳トレヴァーを集中して読み過ぎたのがいけなかったようだ。

それに伴うように、精神的不調もあり、極力安静に過ごしている。

といっても、豊田市美術館浅田彰氏の講演会に行ったり、近所の映画館で、『ローグ・ネイション』や『チャイルド44』『人生スイッチ』を観に行ったりして、へとへとになってしまって大変だ。

ゆえに今後はあまり出歩かないようにしたい。

短篇集の入稿準備は佳境で忙しいし。

なので、読書もほどほどにして、ブログも月1ペースぐらいになると思います。

では。

 

 

 

病床六尺

 

フェリシアの旅 (角川文庫)

フェリシアの旅 (角川文庫)

 

 

GRANTA JAPANの第3週は、24作中1作しか一次通過しなかった。

選考委員の筑摩書房の男性編集者はちょっと厳しめだったようだ。

敢え無く落選した拙作は、11月23日の文学フリマ東京にて頒布予定の短篇集に収録するつもり。

そして性懲りも無く第5週のGJへも投稿する。

この週の選考委員は、ボイジャーという電子書籍会社の岩浪カルナさん。

第4週の早川書房編集者の選考委員に続いての女性だ。

さらに第6週の選考委員も白水社の女性編集者らしい。

「ちひろ」さんなので男性の可能性がなくもないけど。

そんなこんなで、GJ3回目の投稿のため、無理して執筆を重ねていたら、またもや閃輝暗点になってしまった。

といったことで、これから当ブログの更新間隔が長くなると思います。

では、次回は10月7日のカルナさんによる結果発表以後にお届けします。

因みに10月8日は、ノーベル文学賞が決まるはずです。

わたくしは、ウィリアム・トレヴァーが受賞するのではないかと、愚考しました。

殺しの季節

 

 

【全世界1,200枚限定】殺しの季節(THE MEAN SEASON)

【全世界1,200枚限定】殺しの季節(THE MEAN SEASON)

 

 

  ・「Butterfly」
  ・「スイス人光源氏
  ・「彼女の虫」
  ・「メタフィジカル・ヤクザ」
  ・「原発をx、放射性物質をyと置き換える。(作品構成上必要なので、横書きにしてあります。詳しくは中身を読んで下さい)」
  ・「憂鬱な微笑」
  ・「クローゼット兼寝室」
  ・「かきまちがえる」
  ・「不安」
  ・「青転」
  ・「絵画芸術」
  ・「Layla's writing portfolio」
  ・「巻き戻し」
  ・「地平」
  ・「ピロー・トーク」
  ・「沖野」
  ・「喫茶店にて」
  ・「妹」
  ・「靴擦れ」
  ・「ツェッペリン号の初恋」
  ・「闖入」
  ・「肌理」
  ・「Cinnamomum verum」
  ・「孤独の王国」

 

以上が、GRANTA JAPANの第3週の選考にかかる24作である。

第2週の拙作は、あっけなく落選したので、第3週にも透かさず応募してみた。

落選作はジャック・フィ二イ風のロマンティックSFとも受け取られ兼ねないものだったので、早川書房の男性選考委員は、通過作のタイトルだけからしか類推できないけど、やはりハヤカワらしく、ハードSF好きっぽい感じがするので、わたくしの地味なもやしっ子作品は、お気に召さなかったのだろう……

まあ、そういうことで、ひどく疲れた。

今日は気分転換に北海道物産展の塩ラーメンを食べに行ったのだが、その道中、ずっと自身に虚無感が襲っていた。

それで、もうGJは、これで打ち止めとしたほうが良いと判断した。

今後は、新潮新人賞に向け、ゆっくりと執筆していきたい。

ちなみにGJの結果発表は、MステウルトラFesと同日の23日午後6時です。

 

時との戦い

 

 

  ・「ゴールゴン9」
  ・「胸いっぱいの愛を」
  ・「新宿戦闘青春」
  ・「ヴィーナス」
  ・「試しに、『法律小説』という新たなジャンルを開拓してみた!」
  ・「地平」
  ・「マスターとクレイマー」
  ・「焚き火」
  ・「世界のおわりかた」
  ・「檻の虫籠」
  ・「初めての自己啓発
  ・「ココナッツに誘われて」
  ・「見世物小屋の少女」
  ・「死神との遭遇」
  ・「ムクロ」
  ・「てるてる」
  ・「長いふくらみ」
  ・「大いなる反響」

以上が、GRANTA JAPANの第2週選考に集まった18作である。

この中に拙作が1作ある。

どれかは秘密にしておく。

送ったときは、結構自信があったけど、冷静になるといくつか不安材料が出てきた。

ひとつは、時制の問題。

過去形と現在形が込み入った構成になっていたのを、気にはしていたが、面倒臭いので推敲しなかったこと。

もうひとつは、登場人物の名前の問題。

プロジェクトチームの山口さんと選考委員の溝口さんに似た名前をつけてしまったこと。

因みに、二人とも早川書房の編集者なのだが。

結果が出てから考えようとしていたが、次は来年3月締め切りの第48回新潮新人賞に応募しようかと。

来年の11月に同人誌で発表する予定で、40~60枚くらいしか書けないとなると、短篇可の新潮しかないとうわけで。

始終目標がないと、怠け過ぎてしまうので。

逃げるな、追いかけろ。

 

寄稿しました!

崩れる通信NO.5 白い教室~落第生のはらわた~

 

裏切りの季節

 

早稲田文学 2015年秋号 (単行本)

早稲田文学 2015年秋号 (単行本)

 

 

ずっと、温めていた原稿があった。

書き始めたのは、2012年12月2日…

SFを書こうとしていた頃だ。

だが、中断を繰り返し2014年7月26日から今年の春まで止まってしまっていた。

再開したのはポメラでの直打ちだったので、正確な日付は判らない。

しかしすぐに目の不調に苦しみ、再度中断。

400字詰原稿用紙換算で26枚だった。

一時は、350枚にしてメフィスト賞に投稿しようとか、200枚で小説すばる新人賞に挑戦しようとか、いま冷静になって考えてみると、なんとも無謀な計画を立てていた。

そして今夏、第26回早稲田文学新人賞に送ろうか、第122回文學界新人賞に送ろうか、迷っていたが、又吉バブルに与しないと思い開き、ワセブンを選択した。

で、GRANTA JAPAN with 早稲田文学(GJ)の話を知る。

40才以下が対象で、20枚以内の短篇を募集。

早速飛びつき、短篇を書き始めた。

しかし14枚まで書いて暗礁に乗り上げる。

これはワセブン向きじゃないぞ…

なにせファンタジーなのだ。

いくらカズオ・イシグロの新作がファンタジーだといってもね。

そこで随筆風の短篇を新たに書き始めた。

でも3日で座礁。

また元に戻ろうとしたところで、早川書房の若手編集者がGJの審査員になるとの情報が入った。

GJの一次予選は週替わりで審査員が交替するのである。

で、これは間に合わないと。

それゆえに、苦肉の策で始めに述べた取って置きの小説を20枚に縮約したものをGJに投稿しようと決断!

今日、送付した。

郵便局の帰りに、神社に寄り、賽銭5円で参拝。

晩飯は、ひつまぶしである。

結果は、早稲田文学のHPで、今月16日の18:00に出る。